3月8日、伝統のバルセロナのインドアトライアル大会が開催された。Xトライアル第4戦。インドアの得意なスペインのライダーは、多くがバルセロナを首都とするカタルニア州出身者が多く、地元での大事な一戦となる。そしてまた、モンテッサ、ガスガス、シェルコ、ベルティゴなど、多くのメーカーの本拠地もまた、カタルニア州にある。こちらの意味でもまた大事な地元の一戦となる。
この大事な一戦で、トニー・ボウが再びいつものように勝利。連勝記録がストップして、またここから新たな記録作りが始まっている。
バルセロナ大会に参加した8名は、いつものメンバーに加え、ゲストとしてレプソル・ホンダ・チーム入りしたばかりのハイメ・ブストが含まれていた。
しかしさすがに、初めてのXトライアルは手応えがありすぎのようで、クォリファイ5セクションはオール5点の25点で終えている。
しかしこれ、ルーキーのブストだけでなく、フェレール、ダビル、カールソン、4人が同列でオール5点。いかにXトライアルのセクションの難易度が高いかということになるが、順位の決まり方がわかりにくいったらありゃしない。どうやって順位を決めたかというと、同日開催のスーパーエンデューロのコースを半分使ってのタイム競走をし、5位から8位までの順位を決めることになった。
ファイナルに進出した4人のスコアはというと、ファハルドは第4セクションを2点で通過し、他の4セクションは5点。カベスタニーは第1と第5を抜けて5点が3つ。この結果を見ると、トップライダーにとってもかなりの難セクションだったことがわかる。
ところがラガは全セクションを走破してトータル10点(クリーンはなかった)。そしてボウはクリーン2でトータル4点。トップの差が、歴然と開いていることがこの時点でよくわかる。
ファイナルに先がけて、トライ順を決めるためのスピードレース。クォリファイ4位のファハルドはボウ以外の二人に勝利、逆にラガはカベスタニーにもラガにも負けて、トライ順はラガ、カベスタニー、ファハルド、ボウの順になった。
ファイナルのセクションは6つ。さすがにトップ4の面々はオール5点ということはなかったものの、ファハルドはクォリファイ同様一つのセクションを2点で抜けただけで5個の5点。カベスタニーも5点は5個ながら、最終セクションを1点で抜けてファハルドに勝っている。
ラガは真っ先にトライするハンディがありながらも、クリーン3個(うちふたつはタイムオーバー1点が加算されている)5点1個で10点の好スコアをマークした。
そして最後にトライするボウは、クリーン2個、1点4個、タイムオーバー減点が2点で、トータルは6点。クリーン数ではラガに劣っているものの、2戦ぶりにインドア世界一の座に舞い戻っている。
ボウのチャンピオンシップのリードは13点。計算上はまだまだ決着はつかないが、ボウの強さは1戦負けたぐらいではひるまないようだ。
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