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year2007 , モンテッサ

07モンテッサCota4RT

 基本的なマシンのスペックはホンダ(HRC)のRTL250Fとまったく同一だが、スペインのホモロゲーションを通り、公道を走るマシンとして世に出ているのが大きなちがい。立派な保安部品と一部インジェクションの仕様などに、競技専用車と公道走行マシンとの差異が見いだせる。


 モンテッサは06年モデルもリリースされたので、切れのよくなったクラッチは06年モデルから採用されたものとなる。その他、07RTLで初採用となったサイレンサーや見直されたエンジンフィーリングなどは、07コタでもやはり新採用となっている。
 RTLとコタが異なるのは、ECUの仕様だ。RTLは、晴れ用雨用として2種類のマッピングをECUが保存しているのに対し、コタはふたつのうちひとつを、排ガス規制をクリアするセッティングとしてあてている。実用上はこれでまったく問題ないが、RTL同様に2種類のマッピングをトライアルライディングに使いたい、あるいはマッピングのセッティングを自分自身で行いたい場合は、HRCのECUを入手し、専用のソフトウェアを用意する必要がある。

 コタの独自の仕様としては、他のトライアルマシンにはない、豪華で実用的な保安部品があげられる。これまでも光量が充分だったヘッドライトは、07モデルでさらに明るいヘッドライトに進化した。トライアルマシンとして、という注釈なしでも、公道走行マシンとして通用しそうな保安部品だ。

 また、スピードメーターも、今回新たに採用されたもの。デジタルメーターだが、車速は従来通り、フロントアクスルからギヤでとって、ワイヤーでメーターに伝える。電気式のセンサーの信頼性を疑っての機械式デジタルメーターの採用と考えられる。
コタ4RT:898,800円(税込み)

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