ロータックスエンジンを積んだ20世紀型のスコルパ。今となっては、大柄で重量級マシンとなっていますが(カタログ値78kg)、その頑丈そうなエンジンは、今のトライアルマシンにはなくなってしまった味ともいえます。
当時、このマシンのエースはグラハム・ジャービスで、独特の吸い付くようなライディングで、世界選手権上位に入っていたものですが、実際のこのマシンは、低速のパワーもさることながら、トップエンドのパワフルぶりもピカイチ。とにかくぱわーたっぷりの印象です。
スコルパに限らず、90年代後半にはこういったパンチのあるエンジン特性は、段々と扱いやすいものに変化していきます(パワーが落ちたわけではない)。
98年型は青いスコルパカラーのデビューの年で、99年型は事実上98年型と同一となっています。