4ストロークインジェクションモデル「Montesa COTA」の最新型ハイエンドモデル「300RR」について、輸入元エトスデザインの近藤博志さんにそのポテンシャルについて伺いました。動画でお伝えします。
最新型2017Montesa COTA 300RRの国内出荷が始まり、そのポテンシャルが高評価を受けている。さっそく自然山通信でも試乗させていただきました。
スタンダードのCOTA 4RT(国内仕様は250cc)との違いは、極低速から中低速へのスムーズな乗り味だ。スムーズといっても、小排気量や中排気量にあるトルク感をおさえた軽やかなスムーズさとは異なり、しっかりと図太いトルクフィーリングに支えられながらのスムーズさを指す。小排気量のスムーズさと、大排気量のスムーズさとは意味が違ってくる。
スタンダードのMontesa COTA 4RTと異なる点は、ピストンリングが3本になった点で、ピストン上面もフラット形状になり燃焼効率向上が図られている。シリンダースカート部が長くなり、クランクケースもスタンダードとは別設計になっている。そしてフロントサスペンションはTEC製、リヤサスペンションはSHOWA製ユニット。そして各部に300RR用パーツが装備されている。
たっぷりした排気量に支えられた、300RRの低回転から中回転へのスムーズさ、あらゆる地形をしっかりとグリップさせていくグリップ感覚は素晴らしいものだった。もちろんこのままトップライダー達のテクニックに対応できる世界選手権のノウハウが惜しみなく盛り込まれているレーシングマシンである。RRのスムーズさも世界選手権で要求されてきた方向性であるはずだ。現在他社の多くの2ストロークモデルも、300ccクラスの重厚なトルク感に支えられたスムーズさが年々進化しているところだが、4ストロークマシンの進化も確実に進んでいる。
2017モデルの詳細な仕様変更について、有限会社エトスデザインの近藤博志さんに解説していただきました。近藤さんは1974、1977、1978、1979年の全日本チャンピオンです。
Montesa COTA 300RR
◎エンジン/4ストローク・4バルブSOHC・空冷・インエジェクション
◎排気量/288cc ◎ボア ×ストローク/80 × 57.2 mm ◎ミッション/5速
◎フロンロサスペンション/39 mm TECH製・コンプレッション、リバウンド可変
◎リヤサスペンション/SHOWA製、リバウンド可変
◎全長・全幅・全高/2.016 × 830 × 1.130 mm
◎フレーム/アルミ製 ◎最低地上高/335 mm、ホイールベース/1,321 mm
◎シート高/650 mm ◎車重/72kg
◎価格/1,145,000円(税込1,236,600円)
◎エトスデザイン 神戸市須磨区車道谷山1-1 TEL 078-747-5255
この記事へのトラックバックはありません。