大きな災害が相次いでいます。災害支援にトライアルは最適。しっかり腕を磨きましょう。

Xトライアル第6戦オーストリア

2025年3月15日
ウイナーノイシュタット(オーストリア)

ボウ19回目のタイトルに王手
タイトル獲得劇はカオールに持ち越し

トニー・ボウが、オーストリア、ウイナーノイシュタットの夜に5連勝を達成。これはボウの通算90勝目のXトライアル勝利となった。ただし、あるいは今回決まるかもしれなかった19回目のXトライアルタイトルは今回は決まらず。次戦、フランスのカオールでの戦いに持ち越しとなった。

今回もボウは、全体に好調だった。ファイナルでの戦いも大きなリードを築いていたのだが、そのリードに陰りが見えたのが、ファイナルの第5セクション。ハイメ・ブストとガブリエル・マルセリがクリーンする中、ボウが5点を喫して、その差が一気につまってきた。最終セクションをボウが1点で抜けたところで、勝負は決した。ブストとの点差は、たった2点だった。

これでチャンピオンシップポイントは、ボウが115ポイント、ブストが79ポイント。残りは2戦だが、ボウが残り2戦最下位、ブストが2連勝を飾ると、ボウ117ポイント、ブスト119ポイントとなる(2024年は下位リザルトを1戦ノーカウントとしていたが、2025年は全戦カウントされる模様)。今回ブストが2位になったことで、ボウのタイトル決定は、次戦以降に持ち越されることになったが、ここまで1位と2位しかないボウのこと、次の戦いで19回目のタイトルが決まるのは、まずまちがいない。

Q1では、ボウと同様にマルセリが好調だった。6セクションをオールクリーン。Q1の3位には減点2のブストが続いた。これに続く4位は2024年T2チャンピオンのジャック・ピース。イギリス人には、インドアが得意な印象がないものの、ピースは意外なる健闘を果たした。ただしファイナルへのストレート進出は3位までだから、ピースは5位以下といっしょにQ2に進むことになる。

Q2ではしかし、ピースのファイナル進出の望みはかなわなかった。ベテランのイタリア人、マテオ・グラタローラが減点、タイムともにピースを勝って、Q2勝利を奪い去っていった。ピースも悪くはなかったのだが、5人中3人がクリーンした第1セクションで減点2を喫したのは痛かった。

ファイナルを前にスーパーポール。ボウはここでもオールクリーンで他の3人を圧倒。マルセリが減点2で2位となり、ブストとグラタローラは3セクション中2セクションをクリーンしながら、3位と4位。トップトライはグラタローラということになった。

そしてファイナル。全員5点の第1セクションから始まり、最後にはボウが勝利をつかみ取る結果となった。2位にブストが入り、ボウのタイトル獲得劇を阻止したのだった。

アレックス・カナレス、ブノア・ビンカスは今回は震わず、2度目の地元大会参戦となったマルコ・メンポールが最下位となっている。

Pos.RiderQ1Q2SuperPoleFinalTotal
123456S.T.TimeTimePenal.TotalTimePenal.Total.123456
1トニー・ボウ00000005:33.70:46.00:000:46.050115113
2ハイメ・ブスト01010025:40.80:38.51:001:38.552520115
3ガブリエル・マルセリ00000005:53.80:57.10:201:17.150550520
4マテオ・グラタローラ115501135:52.61:00.81:10/td>2:10.80:59.01:001:59.055555530
5ジャック・ピース01050285:55.92:25.10:101:24.0
6アレックス・カナレス155500165:41.62:31.10:301:48.6
7ブノア・ビンカス550502175:57.53:16.40:101:14.0
8マルコ・メンポール052535206:00.03:50.12:003:51.7