1211クリーンアップ

相模川クリーンアップトライアル

●2012年11月25日（日）
●神奈川県相模川河川敷にて

　半年ぶりのごぶさたでした。2012年冬から2013年春までのシリーズ（シリーズ戦でもなんでもないけど）のスタートです。

　今回、いつもすてきなマシンを持ってやってきてくれるS先生（伏せ字にしてもリザルトに名前が載っているけど）は、グリーブスを持ってきてくれました。グリーブスって往年の名車、名前を知らない人も多くなったようです。「知ってる人ー？」と手を上げてもらったら、ぱらぱらと5名様くらいに手を上げていただきました。知っててもなにもでなかったけど。
　グリーブスは、1960年代まで大活躍したイギリスのオートバイメーカーです。日本では伝説的なブランドで、というのは、モーターサイクリストの酒井文人社長（当時）が、グリーブスのワークスライダーであるティム・ギブスを日本に招致したからで、日本のオフロードスポーツ界が世界の走りに目覚める起爆剤となりました。ギブスはモトクロス・チャンピオンで、トライアルの選手ではなかったけど、その後4メーカーがこぞってトライアルに進出した時には、当時のモトクロスライダーがトライアル競技に参加していたりして、モトクロスとトライアルの境界線は、今よりもずっと滑らかだったのだと思います。
　グリーブスは、ビリヤーズのエンジンを積んでます。オートバイメーカーは、エンジンメーカーからエンジンを買ってきて自分のところの車体にのせて製品とするという方法です。乗せてもらったエンジンも、滑らかに回ってびっくりでした。
　この車両は、スコティッシュと名前がついてます。SSDTの名前を冠したイギリスの名車、相模川に現るの一幕でした。

　今回は、というか最近の相模川は、S先生以外にもクラシックなマシンが増えつつあります。もともとクリーンアップトライアルは、河川敷の使い方をゴミ拾い活動とコラボしながら考えようという一面と、初心者のための門戸を広げようという一面があります。今でもその主旨は変わっていないのですが、初心者のためのあぶなくないセクション作りは、美しく仕上げたマシンを披露する場としてもぴったりなのかもしれません。
　平地に置いた座布団を越えるくらいの、地をはうトライアルの決定版と自負しているクリーンアップトライアルですが、こんな感じだと、観戦に来てくれても楽しいのかもしれません。
　ということで、初心者？のKさんが持ち込んだのは美しいTY175。やはり初心者のHさんのマシンはオレンジ色に輝く最新型のTY-S125F。人間もマシンも、時代を超えて楽しめるのがクリーンアップ、そしてトライアルです。

　今回、参加者の年齢を調べてみたら、最年少は34歳でした。最高齢は74歳。じいさんのスポーツと言われてもいいや、ほんとのことだし、それでも楽しいんだものね。ではまた、よろしくお願いします。