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ベータ , year2016

2016 Beta Factory EVO 2Tと4Tに乗りました

2016 Beta EVO 2T 300と4T 300の試乗をしてきました。「Factory」とは、2016年型EVOをベースにチタンサイレンサーをはじめ、各部にハイグレードのアクセサリーパーツを組み込んだ仕様。しかし今年のモデルはちょっと様子が違う。ファクトリー独自のセッティングになった模様です。

毎年スタンダードの発売から、ちょっと遅れた時期に限定生産車両として予約数のみ発売されるのが恒例となっている。今年のファクトリー仕様は、蛍光レッドとブルーの配色が目を引く。存在感のある素晴らしいグラフィックデザインだ。2ストローク300ccエンジン搭載の2T Factoryは、チタンエキゾーストパイプ、マグネシウム製クランクケース、をはじめ、いくつかのアクセサリーパーツが予め装備されている。

まず、ベータモータージャパンの門永さんに説明してもらいました。こちらの動画をどうぞ。

2016 Factory 2Tを試乗すると、スタンダードEVO 2T 300に乗った以前の印象とはちょっと違うフィーリングになっていた。エンジンが軽やかでパワフルだ。スタンダードEVO 2T 300よりも低速からのピックアップはさらに磨きがかかり、極低速からスロットルの反応が素晴らしい。中速域からのレスポンスもあっと驚くピックアップを見せてくれる。スタンダードとはシリンダー内部構造に大きな変更があるということで、今までのEVOシリーズの流れにはない感覚がある。「弾けるような軽やかさ」と言えばいいのだろうか。チタンエキゾーストパイプと、マグネシウムクランクケースといった軽量の恩恵もあると思うが、それ以上にこのエンジンのパワーフィーリングは「さらなる軽やかさ」さを感じさせる。

2016 Beta EVO 2T Factory

ベータモータージャパンの門永さんによれば、今後Factoryはデザインとパーツの仕様変更だけでなく、乗り味の違い的に、ファクトリー独自の方向性を持たせて行いこうというベータ本社の意向があるという。

2016 Beta EVO 2T Factory

対する、ファクトリー仕様として初の4T Factoryはどうか。ベータ製4ストロークエンジン搭載の4T Factoryは、Factory仕様として登場したのは今回が初めてだ。こちらにもチタンエキゾーストパイプが装着され、各部にハイグレードパーツが装備されている。

2016 Beta EVO 4T Factory

4T Factory。それは、とても楽しいトライアルマシンだった。車体バランスの良さ、4ストロークエンジン独自のグリップの良さ。300ccというたっぷりの排気量ではあるが、やさしく乗りやすい。それでいて余裕のパワーがある。4T仕様は円熟期になっていると思う。ベータの設計した4ストローエンジンそのものの外観的デザインも美しく、素晴らしいグリップを見せるエンジンがトライアルの楽しさをらためて感じさせてくれる。Factory仕様のグラフィックデザインと共に所有欲をそそられるマシンに仕上がっている。

それと、ブレキテックの油圧レバーシステムがフロントブレーキ、クラッチ共に仕様変更された。新設計のマスターシリンダーとなり、精度も上がった。レバー比が変わり、操作フィーリング改善されているという。実際今回の試乗で、パッと乗った印象でクラッチレバーが軽くなったなあと感じたことは、おそらくこのシステムによるものかもしれない。

2016 Beta EVO 2T Factory

2016 EVO 2T 300 Factory ¥1,090,000(本体価格)
2016 EVO 2T 250 Factory ¥1,070,000(本体価格)
2016 EVO 2T 125 Factory ¥1,030,000(本体価格)
2016 EVO 4T 300 Factory ¥1,180,000(本体価格)

◎ベータモータージャパン
富山県南砺市新邸7-4 TEL 0763-22-1731 FAX 0763-22-1732

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