
アルプスブァンにより、日本に初めて紹介されたスコルパが、このワークス。初登場は1994年で、この前年、フランス人ブルーノ・カモッジが世界選手権に参戦したデータによって生産に移された。94年型がWORKS294、95年型がWORKS295と命名された。

その後、スコルパはファッショナブルな外観がすっかり定着しているが、この当時はオートバイらしいスタイリング。エンジンはロータックス製で、その後のEASYまで基本的には同じものが使われている(もちろん、年式ごとにセッティングなどが異なっていて、進化が続いた)。
この年式のものは、各部の動作がしっかりしているかどうかを、入念にチェックする必要があり。21世紀の現在にあってはほとんど博物館アイテム。
スコルパは1993年にフランス人マーク・テシエが中心となって創業されたが、テシエはその後離脱してシェルコを創業。2009年にスコルパの経営がたちゆかなくなった際にシェルコが買い取るという経緯となる。2023年にはこの時代の紫のカラーリングを復活させた30周年記念モデルを発売した。