雪は降ったって春は春。シーズンは開幕してます。えいえいおー

トライアル事始

練習場

 トライアルをするには、マシンや装具も大事ですが、走る場所、練習場がとてもとても大事です。いい練習場があればトライアル仲間も増えるしじょうずにもなる。歴代の名ライダーは、それぞれ自分のとっておきの練習場を持っているものでした。とはいえ、どこでも比較的自由に走れた時代とはちがって、現在は環境保全や公衆道徳など、トライアルを監視する視線は厳しくなっています。末長くトライアルを楽しむためにも、走る場所選びには気をつけてくださいね。
 安心してお勧めできるのは、各地のトライアル場です。一年間の会員制のところもあれば、一見さんを一日いくらで走らせてくれるところもあります。全日本選手権が開催されているような会場でも、大会の時だけ特別にトライアル走行が許されている場所もあります。
 そういった管理されている以外の場所でも、トライアルの練習が可能なところはあります。ごく初歩のトライアルなら、近所の空き地でも練習できると思いますし、一部の仲間だけが知っている、秘密の練習場もあります。そんな秘密の練習場は、仲間の有志が地主さんと交渉して、特別に走らせてもらっていたりします。まず、有志のみなさんとお友だちになってください。
トライアルは、スピードも出ないし、アクションも比較的地味なので、じょうずに走れば(もちろんお勧めはできませんが)、トライアル専用コースでなくても練習は可能だと思います。気をつけたいのは、そこで遊んでいる人たちと、仲よくすることです。まだまだ、トラブルが起きればオートバイの方が悪者に去れてしまう傾向があります。また、人間が作った設備を破壊しないことです。土に埋めた階段などは、スタックしてリヤタイヤでほじくり返すと、すぐにこわれてしまいますから、要注意です。
 タイヤの跡もつけないように走ってこれれば、日本の自然は、まだまだトライアルバイクを受け入れる懐の深さがあるはずだと思います。
 地面をほじくり返さないように、好きなところを安心して走れるようになるためにも、大地を痛めつけることなくそっと走れる技術が必要です。そういう意味でも、トライアルがじょうずになれば、世界は広がっていくのです。

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