暑さ・台風・大雨なんかには負けないぞ。でもとりあえず大岩には登ってみたい。

トライアル事始

トライアルテクニックとは?

トライアルテクニック

 トライアルを始めるにあたって、あんなことがやりたい、こんなことがやりたいという希望があると思います。昔っから、身につけたいテクニックの第一位はウイリー。30年前には、オートバイでの華麗なテクニックといえば、ほとんどウイリーしかなかったものなのですが、30年たって、ウイリーそのものがそれほど目ぼしいテクニックでなくなっても、初心者、素人、初級者にとって、そうおいそれとはまねができないテクニックであるのには変わりません。
 最近では……


 最近では、ジャックナイフをマスターしたい、ホッピングができるようになりたいという人も多いようです。でもさすがに、藤波選手みたいに世界選手権のセクションを華麗に走りたいという人はいない模様。それは無理だと、悟っているんでしょうね。
 これらと並んで人気のテクニックが、障害物越えです。いわゆるステアケース。前輪を宙に浮かべたまま走り、また段差を越えていく。ふつうのオートバイライディングではなかなかお目にかかれないので、トライアルをはじめるからには習得したいテクニックとなると思います。どちらも重要なトライアルテクニック。トライアルでは、前輪が宙に浮いていることが多いので、このコントロールのためにもウイリーテクニックは大事です。
 障害物を越えるテクニックも、一言では語れないほど、たくさんあります。岩の形や状況に応じて、いろんなテクニックを使い分けます。実際にやるのも、解説するのも理解するのも、ちょっと高等テクニックとなります。
 それでもはじめに学ぶべき基本としては、ターンのテクニックがあります。いっぱい切れるトライアルマシンのハンドルをめいっぱい切ったまま、くるくるとまわります。ターンはウイリーや障害物越えに比べると地味なテクニックですが、絶対に必要なテクニックであり、奥の深いテクニックです。
 ウイリーや障害物越えなどに比べると地味だし、練習していても地味感があるので(でもものすごく汗かきます。そして、つぼがわかってくると、はまります)、人気のあるテクニックとはいえません。しかしそのせいなのか、トライアルを始めたばっかりでターンが上手という人はほとんどいません。これ、もっとしっかり練習した方がいいテクニックです。
 さらにこういうアクションの基本には、静止した状態で安定して立っていられるスタンディングスティルというテクニックがあります。トライアルがオートバイに立ち続けて乗るスポーツですから、スタンディングスティルを学びながら適切なライディングフォームを学ぶことが、重要な基礎訓練となるかもしれません。

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