2010年型マシンがぼちぼちと姿を現している。今まさに開催されようとしているイタリアのミラノショーで、すべてのトライアルマシンの姿が明らかになるものと思われるが、今年の注目は、どうやらこのマシンのようだ。
2010年型シェルコは、フレーム関係を中心に、フルモデルチェンジの模様。
外観からわかるのは、シャーシの一新と、エキゾーストシステムの一新。
シャーシ関係では、低重心化が進められているという。現在のフレームは2006年からリリースされているものだが、さらに軽量化されたものになっている様子だ。シェルコは新メーカーとして登場して以来、正しく5年ごとにフレームを一新していることになる。
2010年型では、リヤショックの位置変更が行われ、吸入経路の効率化などもはかられているようだ。
エキゾーストシステムは、シェルコ独特のプロポーションを持ったもので、2001年から採用されたものだが、排気が多く熱を持っている部分を太く、後方部分では狭くなっていて、効率がよい、さらに潤滑オイルがグラスファイバーへの影響も少ないとされている。今回の新型サイレンサーシステムは、さらに新機軸が盛り込まれていると思われる。設計者のパチャウ博士は、ガスガス時代からアイデアの塊の人。こういったニューシステムが登場するのは、パチャウ博士いてこそのものだ。
こうしてできあがったマシンは、2009年マシンに比べて3.5kgの軽量化が実現されているという。