雪は降ったって春は春。シーズンは開幕してます。えいえいおー

トライアル事始

セクション練習

セクショントライしてみましょう。トライアルルールも、ちょっとずつ覚えてってください。セクションを走るのって、ただ練習するのとは大ちがい。テープで囲うだけで、すげー緊張しちゃうもの。でもそれが、トライアルの醍醐味。ぜひ、あなたも……。


 セクションは、テープやセクションマーカーで囲まれています。入り口から入って、出口から出る。前の人がちゃんとセクションアウトしてから、オブザーバーに合図してトライを始めてます。トライしている人をじゃましたり、順番を乱して割り込んじゃいけません。あったりまえのことだけど、足をつくかどうかより、こっちのほうがよっぽど大事。
 それにしてもセクションってのは、なんでもないところでも、むずかしい。まして、少しむずかしいところはうんとむずかしくなります。精神的な問題なのか、この点は、経験を積むのが一番の解決策のようで。
 ターンやステアケースを単独で練習するのと、セクションを作って練習するのは大ちがい。テープで囲って、セクションにするだけで、すげー緊張しちゃうもの。でもそれが、トライアルの醍醐味です。
 練習の時って、知らず知らずのうちに、得意なことをやりたがる。得意なことをやるのは気持ちがいいし楽しいので、まぁ否定はしませんが、それでうまくなるのか、それで大会をじょうずに走れるのかっていうと、話はちがってきちゃいます。
 たとえば左のシオシオのパーくんたちは、直滑降も段差の登りも得意になってやっていたくせに、その半分くらいのゆるやかな下り坂から、やっぱりその半分くらいの段差上りにつまづいて、動けなくなってしまいました。セクション作る人はいじわるが商売みたいなもんで、そうそう楽ちんには通過させてもらえません。楽ちんに通過させてもらえるようなセクションは、走っている方も、ちょっと物足りない。自分の技量にあったいじわるが、楽しいトライアルっていうわけです。
 トライアルは、想像力の勝負でもあります。ひとつの地形から、どんなセクションを作り上げるか、そのレパートリーが広い方が、いろんな練習ができるってことになるし、考えもしなかったセクションや走破ラインを発見するということが、新しいテクニックの修得にもつながります。
 マシンとライダーの人車一体の魅力、そして、からだを動かす楽しさと、それらすべてを頭でコントロールすることのむずかしさ。トライアルの奥が深いのは、こういう要素が、それぞれやっているうちに、どんどん高度になっていくからです。
 ちょっと中をのぞいてごらんなさい。ほんの入り口から、奥が深いもんだなぁというのは、簡単に納得できると思います。ずずずいーっと中へどうぞ。中はうんと広いですよー。

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