暑さ・台風・大雨なんかには負けないぞ。でもとりあえず大岩には登ってみたい。

マシン解説

TL200R

TLR200R

 トライアル界に、伝説を作ったともいえる歴史上の1台。1982年に全日本選手権でデビューして、翌1983年に発売となりました。1983年には、服部聖輝がSSDTに出場して、排気量別クラス優勝を果たしています。
 当時、スリムな車体とほかにないファッショナブルなデザインが好評で、月刊登録台数の1位を記録したこともありました。トライアルマシンが、もっとも人気が高かったという時代を作った名車なのです。
 4ストロークエンジンが好きな人にとっては、ほとんど唯一の選択といってもよかったので、思い思いの改造を加えたマシンが、現在でもトライアル場では元気に走っています。2003年にはスコルパ125Fが、2005年にはモンテッサCota4RTが登場して、唯一の4ストロークマシンではなくなったので、これからはクラシックマシンとして、大事にされることになるのでしょう。
 このエンジンも、SL90以来の伝統のエンジンですが(その後のSL230なども、基本的には共通)、各部のパーツにはすでに欠品になってもいるものも多いので、あまり入門用としてはお勧めできませんが、国産マシンですとどんなにくたびれていてもとりあえず動いてくれるものが多いので、きちんとしたトライアル練習ができないのは覚悟の上で、5〜10万円の出物があれば、手に入れるのは悪くないかもしれません。

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