シェルコの4ストローク125ccマシンの2015年モデルが発表されている。ベースとなっているのは2003年に発表になったスコルパTY-S125Fで、時代に流されつつも、息の長いモデルとなっている。お値段は税別56万円。このXY125は、油圧クラッチ仕様だ。
ヤマハ製125ccエンジンは、汎用性に優れたパワーユニットで、世界のいろいろなコンストラクターがマシンを作っている。トライアルではスコルパとの関係が密接だが、ベータもALPでこのエンジンを使ったし、ガスガスもパンペーラの車体にこのエンジンを積んだことがあった。しかしことトライアルに特化して考えれば、スコルパTY-Sがもっともトライアルに適した構成で、入門用として、末長く楽しめる愛車として、ファンは多い。
スコルパが倒産後、しばらくはこの名車が手に入らない時代が続いていたが、シェルコがスコルパブランドを引き継いで今、スコルパの復活と同時にシェルコのブランドでも4ストローク125ccトライアルマシンが手に入ることになった。
基本構成はスコルパ125と同じ。マルゾッキ40Φのフロントフォーク、リヤのチューブ式ホイールも共通仕様だ。異なるのはそれぞれのカラーを前面に出したデカールの他、クラッチシステムにある。こちらはマグラ製油圧式を標準装備している。
始動はセルスタートだが、キックもついているからなにかと安心。
為替レートの変動で安価なマシンでトライアルを始めにくい昨今となっているが、手の届く価格で入手できる新車の存在はやはりありがたい。
希望小売価格:¥560,000(+税)
エンジン:空冷4ストローク
総排気量:123.7 cc
ボア x ストローク:54 x 54 mm
燃料供給システム:キャブレター
ホイルベース:1,334 mm
シート高:770 mm
車両重量:79 kg
クラッチ:油圧式
トランスミッション:5速
フレーム:クロームモリブデン鋼 チューブラー
フロントサスペンション:MARZOCCHI製φ40 mm / 177 mm ストローク
リヤサスペンション:SACHS製 / 165 mm ストローク
フロントホイール:Morad製 21″ / チューブタイヤ(VeeRubber)
リヤホイール:Morad製 18″ / チューブタイヤ(VeeRubber)
※希望小売価格は2015年6月現在
※別途、消費税および送料¥10,000(税抜)が必要
※仕様や装備が実際の車両と異なる場合もある
※在庫および販売価格はお近くのSHERCO販売店まで問い合わせを
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