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マシン解説

TLM220R/TLM220R

TLM200
TLM220

TLM200R(赤白)とTLM220R(青白)

 TLR200Rの登場で火がついたトライアルブームを継いで、ホンダが作ったはじめての2ストロークトライアルマシン。軽量とシート高の低さは、当時は驚異的だった。
 デビューは1985年。初登場はその前年の日本GPで、デビュー戦を戦ったのは、TLR200Rの際と同様、服部聖輝だった。
 初期型から、1987年にエアクリーナーなどに改良が加えられ、より吸入効果が高くなるなどし(トライアルに使われたものは、ほとんど後記型に改造されていると思われる)、1988年には排気量を193ccから216ccとしたTLM220Rが登場する。
 TLM220Rは前輪にディスクブレーキを装備するなど(当時は、トライアルではちょうどドラムブレーキからディスクブレーキへの変革期だった)、排気量以外にも数々の変更を受けていて、TLMシリーズとしては熟成の印象。このマシンは、カタログから消え去ったあとも、お巡りさんの大会の公式車両とされるなど、一部で受注生産が続いている。
 中古価格も手ごろなので、入門用としてはそれなりにお勧めできます。ただし、キックペダルの位置が高くてそれなりに重たいので、キック始動に慣れていない人にはちょっと苦労があるかも。
 200の安いものだと10万円を切るものもあり、安定した公道走行性能も備えていることから、ためしにトライアルをかじってみようという目的には悪くない。ただし程度がよくても、20万円に近くなると、輸入マシンの低年式車のほうがよい場合もあるから、選択は悩むところとなる。
 公道を走って移動することが多いのであれば、今もってすばらしいオートバイであることはまちがいない。

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